【穂乃香】
「な、なに……なんなの……?」

何が起こっているのか分からない。男子も女子も、学生すべてが、下着一枚着けていない。

しかも、こんな異常な状況だというのに、皆、何事もなかったかのように平然としている。

【穂乃香】
「あ、あなた達、何をしてるのっ!?」

混乱と動揺で、学生たちを怒鳴りつける。

【サキ】
「先生こそ……どうしたんですか? 服を着てるなんて、まるで…………」

【サキ】
「変態みたい」

学生たちが、一斉に奇異な目や非難の目を私に向けてくる。いやらしい目をしている者すらいる。
【女子A】
「何? 先生、露出狂だったの、幻滅ー」

【女子B】
「最近色っぽくなったって評判だったけど、実は変態だったなんて……」

【男子A】
「イイ…………」

【穂乃香】
「………………」

みんな、裸でいることを不思議がらない。それどころか、服を着た私の方がおかしい、と言う。

【穂乃香】
「これって、まさか…………」

ようやく少しずつ、思考が回り始める。そう、これはきっと―――。

【サキ】
「先生?」

だけど確証はどこにもない。私はとっさに土々野の姿を探したが、サボっているのか、彼はどこにも見あたらない。

すがる者もなく、不安と焦りは募っていくばかり。

確かめる方法、正常に戻る方法、それはひとつだけ。

【穂乃香】
「っ…………」

私は、上着に手をかけた。

【穂乃香】
「ごっ、ごめんなさい。私、どうかしてたわ」

そそくさと服を脱いでいく。

【穂乃香】
「あは、ちょっと寝ぼけちゃってたのね……」

【穂乃香】
「くっ…………恥ずかしいわ…………」

恥ずかしさを最大限にこらえながら、とうとう下着まで、全てを脱ぎ去った。